
大井和郎 ピアノ指導
青森県八戸市に教室新設計画があります。2024年を目標にしています。現在、青森県内で生徒を募集しております。
現在、東京・小林音楽教室マスタークラス講師、フランス・ムジカクラブコンクール審査員、フランス・ニースコートダジュール国際ピアノコンクール審査員、PTNAコンペティション審査員。第1回、第2回、東京国際青少年ピアノコンクール指導者賞受賞。
オンラインレッスンを開始しました
リアルタイムのレッスンではなく、動画のやりとりになります。ご希望の方は、下の「お問い合わせ」ボタンより連絡をして下さい。なお、曲によっては対応出来ない曲もあります。ご相談下さい。
ワンレッスン(45分以内):一律 ¥5,000
札幌を中心に指導を行っております。コンクール、音大音高受験、留学の相談も含め、どうぞお気軽にご相談下さい。
場所:札幌 清田区平岡、円山ル・ケレス、南区芸術の森、北区ノースエイム、または出張のいずれか。
システム:ワンレッスン制 入会・退会制度無し 単発レッスンも可能
対象年齢:年長以上
受講条件:ピアノ(アップライト以上)を所有し、練習可能な環境であること
受講時間:14:00ー21:00 の間(フレックス制)
通常ピアノレッスン料金:(ワンレッスン制)
小学生・年長 45分 4,500円
60分 6,000円
90分 9,000円
中学生〜大学院生 60分 7,000円
90分 10,000円
大人 60分 10000円
90分 14000円
芸術の森、ノースエイム、ル・ケレス以外の場所は出張とみなし、札幌市内であれば出張料1,000円がプラスになります。札幌市以外の場合、ご相談ください。
弟子達の演奏
https://www.youtube.com/channel/UCeBJCqHyHHbvaG0oYtpuYKA
https://www.youtube.com/channel/UCFgr5sHPchrtAnpzIPwZUOQ
回数:月 1回ー3回(ご希望の回数をお選び頂きます)
ソルフェージュ(音感訓練)、楽理、和声学、ご相談ください。
キャンセルに間して:病気・事故の場合はキャンセル料はかかりませんが、会場を予約された場合の返金はできません。また渋滞等の交通事情の場合はご相談ください。個人的なご都合によるキャンセルの場合、レッスン日1週間前であればキャンセル料はかかりませんが、1週間内の場合、キャンセルは不可で、全額お支払い頂きます。
イベント:年に2回の発表会〔7月と12月)、コンクール等、
コンクール入賞の様子はこちら
初回は体験とみなし、レッスン料は無料になります。
アメリカの和声学指導

アメリカの大学で使われている教科書を使い、和声学をオンラインで指導します。
フレックス制 ワンレッスン 1時間¥5,000
指導理念
A ピアノの技術について
ピアノの技術において、3つの重要な要素があります。これらは全て備えなければなりません。必要な3つの要素は、
1 筋肉
2 指の形
3 音感
になります。
1筋肉について
ピアノ技術において、上手い人と下手な人の差とは、指がどれほど速く動かせるかが1つになります。「あの人は指がよく回るから羨ましい」等という声を聞くことがあります。しかし実際、人間の指が動く速度というのは皆同じです。例えばパソコンのキーボードでも、1秒間に7つも8つも叩ける人達がいます。これがピアノでできれば良いだけの話になるのですが、何故ピアノの場合、例えばトリルを演奏するとき、速いトリルを弾ける人と弾けない人の差が出てくるのでしょうか?
パソコンのキーボードに比べ、ピアノの鍵盤は極端に重く、これが原因しています。しかもピアノの場合、一度に2つ3つ以上の鍵盤を同時に弾かなければならい状況は多くあり、重さは2倍3倍と増えます。これが、ピアノにおいての困難な問題です。では、トリルが速く弾ける人と弾けない人の差はどこにあるのでしょうか。
これは筋肉の問題になります。インナーマッスルと言って、目には見えない、腕の中の筋肉の話です。これが鍛えられていればトリルを速く弾くことが出来、全ての音は芯のあるしっかりした音を出すことが可能になります。これが無いと、指は思うように動きません。ピアノの技術に置いて、上手い、下手、の差はここにあり、これが全てと言っても過言ではありません。
人間はもともと、中指と薬指を別々に動かすことが不得意に出来ています。日常生活に置いて、親指、人差し指、中指の3本の指があれば、生活することが出来るからです。よって、薬指、小指は、力の弱い指になります。ところがピアノ演奏に置いては、左手の左側がバスの役割、右手の右側がメロディーの役割であることがとても多く、薬指と小指は他の指よりもむしろ強くなければなりませんし、また、どれかの指を押さえたまま、別の指が別の動作をするような指の独立も、筋肉が必要になります。
2指の形について
この「指の形」の問題は、日本のみならず、世界共通の大問題です。ピアノを弾くとき、指の形は第1関節がアーチ状に、第2関節もアーチ状になっていなければなりません。ところが、第1関節が上に反り返った状態で打鍵をする奏者が後を絶ちません。若い頃はこれでも一応弾けますが、筋肉の衰えとともに、この形のまま打鍵をしていると、音が抜けたり、芯のある音が出なかったり、粒がそろわなかったり、ムラが出たり、トリルが弾けなくなる等の深刻な問題が発生します。
これは、幼い頃から、担当の先生が口うるさく伝えて直さなければなりません。しかしながらこれが定着してしまうと、そう簡単には治るものではありません。1 の筋肉は、鍛えれば済みますが、この 2 の指の形が変な風に定着してしまうことほど恐ろしいことはありません。
この問題は、自分で自発的に、積極的に意識をして直すしか方法はありません。とても深刻な問題です。
3音感について
多くの声部を一度に扱う楽器、ピアノを演奏するにあたり、優れた音感が必要になります。耳と、指とが一致していないことには、多くの障害が起こってきます。「この音とこの音とこの音を同時に弾けば、こういう響きになる」とうことがわかっていなければなりません。これが指と耳が一致するという事になります。
指と耳が一致しないと、暗譜が出来なかったり、譜読みが遅いなど、多くの問題が発生します。学習者は小さな頃から、音感を常に訓練する環境にいなければなりません。もう既に大人になられて、そのような訓練を受けずして今からピアノを始めようとされる大人の生徒さんは、少なくとも楽理、和声学を勉強し、楽譜に書かれてある音符が緻密に選ばれた理由を実感できるようになれる事をお勧めします。
B 音楽的に演奏するには
ピアノの技術が備わり、自由が利くようになり、次に目指すことは音楽的に演奏することです。これが欠けている演奏は無意味になります。演奏とは、作曲家の心理状態を理解し、共感し、それを聴衆に伝える事が役目になります。その作曲家の心理状態を「理解する」ことが、曲を理解したことになります。奏者本人が何も感じずに演奏することは、聴いている聴衆にも当然何も伝わりません。
楽譜のような紙切れには音符しか書かれていません。作曲家の心理状態など書かれていません。しかしながら奏者はその書かれてない部分を読み取る能力が必要になります。それには、楽理、和声学、音楽史などの知識も必要になります。音符を読むのではなく、音楽を読む力を身につけなければなりません。
全ての作曲家には独自の「言語」があります。例えば外国語を何度聞いたところで分からないものは分からないのと同じように、作曲家独自の言語を理解しないと、音楽を理解することは難しくなります。
奏者は、実際に西洋に住み、その国の言葉を学び、その国の人達の喜怒哀楽を感じ取り、歴史を知る事で、よりいっそう音楽の理解が深まります。留学すると言うことはそういうことで、どのように理解するかを学びに行くプロセスです。実際に現地で勉強をすると、それら有名な作曲家が書いてきた数々の作品の理解、そしてそれが今でも残っている理由が分かるようになります。それが音楽を理解するという事です。
しかしながら、日本に住んでいる我々にとって、そう簡単に外国に住むわけにはいきません。そこで、国内においても理解を深める事ができる方法をお伝えします。それはとにかく、あらゆるジャンルの音楽を「聴く」というひと言に尽きます。あらゆるジャンルとは、例えば、オーケストラ、アンサンブル、弦楽四重奏、オペラ、バレエ、歌、などとにかくピアノ以外の音楽を聴くことが重要になります。以下理由を述べます。
歴史上、生まれてきたピアノ曲は実は時代によって全くコンセプトが異なります。例えばベートーヴェンのピアノ曲は、ピアノの為に書かれていますが、背景には「器楽」があります。それは弦楽四重奏であったり、オーケストラであったりします。確かにピアノの為に書いているものの、作曲家の頭にはそれらの器楽が常にあります。ですから、彼のピアノソナタを弾くときも、ここが金管で、ここが弦で、というようにオーケストレーションができないと弾くことができません。それには、ピアノ以外の彼の曲を聴くことが重要課題になります。
一方で、ショパンの様な、ロマン派時代の作曲家は「歌」が背景にあります。ショパンはピアノのために多くの作品を残しましたが、頭には常に歌がありました。ベリーニのオペラを最も好んだこの作曲家の作品を演奏するには、歌曲の理解が必要になります。歌手がどのように歌を歌うか理解できないことには、ショパンを始め、ロマン派の作曲家のピアノ曲を演奏することはできません。
このように、ピアノ以外のジャンルの曲を聴くことは最終的に、作曲家の言語を理解し、ピアノ演奏を可能にする手段となります。
学習者は、交響曲、バレー曲、ヴァイリンコンチェルト、歌曲などあらゆるジャンルの音楽を常に聴く習慣を付けること。これが音楽的に演奏できる能力につながります。
C 指導するということとは
ピアノの先生になるのに免許は要りません。誰でもなれます。たとえば、ちょっとだけ近所の子供にドレミを教えるといった単純な作業でもピアノの先生となってしまいます。
ピアノを習ってきた学習者は、通常、習ってきた事以外を教えることは出来ません。故に、自分が習ってきた事のみを生徒に教えます。するとその生徒が大人になり、同じ教育を別の子供に行います。そしてその別の子供も、さらに新たな子供に同じ教育をします。このループ現象がほぼ殆どのピアノ教師に発生しています。
多くのピアノ教師は、自分が出来ることは生徒も出来ると信じ込んでいます。ですから、生徒ができないとイライラし始めます。そして何の解決法も伝えず、練習法も伝えず、「もっと練習しなさい」という、教師にとって一番楽な言葉で締めくくります。ところが言われた生徒の方も、「練習が足りないんだ」 と思い込んでしまいます。だからといって、沢山練習したところで、根本的な問題は一向に解決されません。結果、才能がないと思ってしまうか、自信喪失につながる結果にもなりかねません。「沢山練習しなさい」ではなく、「どうやって練習するか方法を教える」事が出来るピアノ教師でなければなりません。
一方で、技術ばかり教えて、音楽そのものを教えない教師も後を絶ちません。「その音楽の理解の仕方を教える」 これは最低限、教師が備えていなければならない能力です。
学習者は、音楽演奏から喜びを感じ、楽しみを感じなければなりませんが、この「楽しみ」と、日々の練習の「努力」を同時に進行させなければなりません。どちらかが勝っても良い結果が生まれません。
本格的に勉強されようと思っていらっしゃる生徒さんは、是非一度無料体験レッスンを受講してみて下さい。たった1度のレッスンでも、根本的な問題が分かる場合も多くあります。